第15章 デスGm


Lv500以降は400台に比べてARE、ライン消し時間が僅かに短くなる。とはいえ、400台がしっかり積めれば対応できない速さではない。
問題は5セクションの長丁場であることと、速度が変わっていないにもかかわらず速くなったと感じる様々な錯覚と戦わなければならないことだ。

● 固定時間リセットの罠

固定時間リセットは意図的に時間をかせぐ時だけ起こるものではない。
溜め遅れが多発せざるを得ない状況では、「中央に留まった時間+落下後の固定時間」が「見かけ上の固定時間」となる。
特に、「出現後にレバーを入れるとその時点で落下(=固定時間リセット)が行われる」状況というのがしばしば発生する。
このような「落とせる状況」では、固定までの任意のタイミングで横を溜め始めれば必ず間に合う。
「落とせる」かどうかは、ブロックの種類や回転するかどうかによっても違ってくるので、実際のプレイ中に(積みの思考を極力邪魔せずに)逐一把握していられるかというと、これはかなりの慣れが必要だ。
通常は「落とせる」かどうか握していない状態でプレイしてることが多いし、溜め遅れについても特に意識せず、実際にブロックが出現しているリズムを頼りに積んでいるのではないだろうか。
しかし、このように遅くなった状況がしばらく続いた後、突然「落とせない状況」に直面したらどうなるだろうか。いきなり速くなったと感じるのではないだろうか。

 

● 待ちの形

ある程度慣れてくると、ブロックの置き場所というものは一瞬で決めているように思えるが、それでも「比較的簡単に置き方が見つかる場合」とそうでない場合がある。
あまり考えなくても置き場所が見つかるという状況が続けば、脳は「あまり考えない」ということに慣れてしまう。
そこで、適当な置き方が簡単には見つからない難しい形、あるいは逆に妥当な置き方が何通りも見つかるような状況になったらどうだろう。

自己ベストがLv700台や800台になってくると、途中まで全く死ぬ気がしないほど綺麗に余裕を持って積めていたのに、突然ゴゴゴって即死、ということがある。
状況が速く厳しくなれば、脳もそれに慣れようと速く考えるようになるが、逆に遅くあまくなっていくと脳もそれになれてあまり考えなくなってしまう。
綺麗に積めている時というのはゴゴゴる危険性と隣りあわせだということに注意。1通り置き方を思いついただけで考えるのをやめず、いくつか候補を出すなど、脳を怠けさせないことが重要。

 

● NEXTとの距離

「NEXTは視界の隅で色で判断」といっても、やはり距離が遠ければ(すなわち地形が低ければ)、把握するためにはわずかに思考力を多めに使わなければならないはずだ。
普段はそんなことは意識しない。しかし連続消しなどで一気に地形を下げた場合はどうか。
今までは地形とNEXTを同時にしっかりと見ていた状況から、NEXTを視界の隅で把握しなければならない状況になる。
実際に判断速度は僅かに遅くなる。にもかかわらず、プレイしている本人にしてみればそういった意識は無い。だから速くなったと感じる。

「地形を低く平らにする」ということは、死が遠ざかって安全だと思いがちであるが、落下が速いときには実は危険なことなのだという意識を持とう。
逆に、ゴゴゴったりして地形が高くなった場合でも、「上2段が空いている限り死にはしない」し、NEXTとの距離が縮まって見やすくなると思えば、より余裕が持てるはずだ。


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