第10章 アクティブな積み方


可動範囲が制限される20Gで安定して良い地形を維持するには、「与えられた窪みにはめ込んでいく」だけでなく、「能動的に積みやすい地形を作っていく」ことが重要となる。
第6章で紹介した5列目を高くする置き方はその最たるものだ。)

●赤を右端に持っていける地形をキープする

8-9列目に立てれば全体としては「適度に段差がありなだらかな地形」になる。
落下速度が遅ければ、それでとくに問題ないのだが、20Gでは赤を右端に入れられなくなってしまう。
そこで、7-8列目で止めておき、右2列を低くしておくことによって、赤を右端に入れられる地形をキープできる。
この場合も右2列を開けておくことによって、赤を右端まで持っていける。
横穴は青をずらして入れるか、水色の回転入れによってフォローできる。
「段差があれば必ず下まで一瞬で落ちてくれる」20Gでは、このような「ずらし入れ」が大変使いやすく、慣れれば非常に素早い操作でブロックを滑り込ませられる。
どのブロック待ちかを素早く見極められるようになろう。
このようにブロックを寝かせたまま使うずらし入れはタイムアタックの際にも有効。
回転入れでフォローできる形を作るパターン。
水色や緑が役に立つ。
このような「引っ掛ける置き方」はかなり便利。
フォローに複数ブロックを要するものも含めると、このような積み方は紹介しきれないほど無数に存在する。

ポイントとしてはフィールド右側の場合、
・右向きに横穴を作る
・右2〜3列を開けておく
ことだ。横穴が右向きであれば、ずらし入れや回転入れを使って大抵の場合フォローできるし、2列幅が開いていればどんなブロックでも通り抜けられる。「途中で止めておく」という考え方が実戦では有効。

どのブロックでフォローできるのか、あらかじめ判っておくが望ましいが、はじめのうちは必ずしもその必要はなく、フィーリングを頼りに横穴を作ってとにかくいろいろな置き方を試してみて、自分なりの得意なパターンを見つけよう。

 

●赤を左に持っていく

赤を左に持っていくには3×2以上のスペースが必要になる。
普段は邪魔になることが多い黄色だが、2段の高さを作る土台として役に立つ。
操作は「左1」。
第7章で紹介したシンクロにより、2列目の窪みについては飛び越えられる。

また、左3列を開けるという事は、4列目を高くするということであり、5列目の1個左を積むということ。
よって「左1」という操作が有効になってくる。
2列目より4列目が1段高い場合は1段追加すればいい。青のその場立てが有効。
2列目より4列目が1段低い場合は3段追加すればいい。水色の「左1」が有効。

 

●特定の形を待つ

左端で紫を待つパターン。
1ブロック目をおいた時点で4列目が高くなっているので、すぐにでも紫を左に持っていける点にも注目。
Lの縦刺し。
1マスずつの凸凹になった地形を俗に「城」と呼んでいるが、そこに青やオレンジを刺せば水色の回転待ちになる。(左図)
「2×1の窪みには緑や紫を寝かせる」という意識を持っていると思いつきやすい。(右図)青を左に向けて緑のずらしいれを待つパターンは非常に有効。

3×2の窪みは「でんぐり返し」のチャンス。
左端なら「紫の左2」という操作もセットで覚えてしまおう。
ツモの流によって、左1で止めてオレンジ(または黄色→青)待ちと使い分けられればベター。

 

●妥協置き

5列目を高く積む20Gでは、必然的に5列目に近い位置にできた空洞ほど掘り返しにくい。
よって、空洞を作らざるを得なくなった場合でも、なるべく5列目から遠ざけるといった考え方が重要になってくる。

空洞を作らざるを得ない形。
なんとなく「下のほうの段から埋めていこう」と考えがちだが、緑を入れると5列目に空洞ができてしまい、復活が難しい。
「5列目に近い列を優先にて埋める」という縦方向の考え方が重要。
一見紫が入りそうなところに緑を入れるというややわかりにくいパターン。
紫を入れようとしても回らないので注意。
3段分の高さを埋める青やオレンジをずらすパターン。
青を立てて刺せば2段消えるが、目先のライン消しに惑わされると5列目に空洞ができる。
地形が低ければそのラインを捨てるという考えもあるが、これから復活しようという時に5列目の空洞は致命的。とにもかくにも5列目を埋めよう。

最初に赤が来た場合、右に置けなければ空洞を作ってでも左に持っていく。5列目死守にはそれだけの価値がある。

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